グローバルREITの仕組みと罠

投信の商品開発現場では=尚い分配金を」の声に押されて、高利回り資産の発掘作業を続けてきた。そして行き着いた先は、きわめて複雑な商品たった。投信の開発は行き詰まってきている。

グローバルREITの仕組みと罠

ある外資系運用会社の商品開発担当者が、グローバルREITファンドの販売を大きく伸ばしている中堅地方銀行の本部を訪ねたときのことである。

 

その地銀が力を入れているファンドの基準価額は大きく下がり、4000円台になっている。その一方で、毎月分配金の水準は、従来の70円か維持されている。基準価額は投信の1口当たりの時価だ。設定当初1万円であったものが半分以下になったわけだから、かなりの値下がりである。

 

ところが、地銀の投信営業推進の担当者は明快に言い切った。「保有を継続してもらえれば、たとえ基準価額が5年後にゼロになっても分配金で元が取れます』。このひと言で売れますよ」件の運用会社のほうでも、少なくとも6年間は現在の分配金を維持できる分配原資があると言っているそうだ。

 

「なるほど。それは。すばらしいセールストーク々ですね」外資系商品開発担当者は、返事に少しばかり皮肉を込めたつもりだったが、まったく通じなかった。たしかに、現在の分配金が5年間、維持されれば、計算上は分配金受取額の累積は基準価額とほぼ等しくなる。しかし、その代わりに基準価額のほうはかなりの確率で大幅に目減りすることになるだろう。

 

70円の毎月分配金のうち、手数料を差し引いて実際にREITの配当収益で賄われているのは20円以下にすぎない。50円相当は資産の取り崩しとなるためだ。でも、6年後か7年後には基準価額はほぼゼロになると思います

 

外資系商品開発担当者は地銀の担当者への突っ込みの言葉をのみ込んで、地銀本部を後にした。「基準価額がゼロになっても分配金で元が取れる」。このようなセールストークが暗躍する投信の現況を思うと、暗淆たる気持ちになった。やはりfxがいい。初心者の方でも1000通貨からFXが可能だ。